※掲載している写真はすべて当店の苗およびその品種の参考写真です。
※咲く花の色も個体によって異なる場合がありますのであらかじめご了承ください。
■■ラベンダー■■
「香りの女王」と呼ばれ、抜群の芳香を全草から漂わせます。ぜひ育ててほしいハーブのひとつです。「ラベン」はラテン語で「洗う」を意味する言葉でギリシア・ローマ時代からハーバルバスとして全身に香りづけをしたり洗濯のすすぎに使って衣服に芳香をつけていたそうです。地中海沿岸地方が原産でローマ兵とともにヨーロッパ各地へ運ばれ現在では英国やフランスで大規模に生産・栽培されています。ラベンダーは観賞用、切り花、ドライフラワーなどに絶大な人気があります。またこれほど有用な植物は他にないのでは?と思えるほどいろいろな成分が含まれています。その落ち着いた香りにはリラックス効果がありアロマテラピーではエッセンシャルオイルとして大人気です。他品種のオイルは薄めなければ使えませんが、ラベンダーは直接肌につけても大丈夫でハーブバスやピローなどにも積極的に使われています。また軽いヤケドや虫さされなどにも利用されます。大きく分けてエッセンシャルオイルを採るためのイングリッシュ系と花を観賞するためのストエカス系があります。イングリッシュ系は北海道の大地に紫色に広がる風景として有名になったため日本では観賞用としても楽しまれているようです。母の日に売られる富良野ラベンダーはイングリッシュ系ラベンダーの代表品種です。
■学名 | Lavandula officinalis |
■科名 | シソ科 多年草 |
■原産地 | 地中海沿岸、アフリカ北部 |
■コンパニオン | バラやラズベリーなどバラ科の果樹 リンゴ 害虫(野鳥)を寄せつけない効果があります |
■収穫箇所と主な利用法 | 観賞用 切り花 ドライフラワー |
■■育て方■■
日のよくあたる保湿性のある乾いたアルカリ質の土壌が適します。日本の土には苦土石灰を少し混ぜるとよいでしょう。大量に植え込むときは水はけのよい日のあたる南側の斜面が適しています。梅雨や夏の日差しと蒸し暑さがとても苦手なので風通しには十分気をつけてください。水と肥料の与えすぎで枯らしてしまう場合が多いので注意です。挿し木で増やします。常緑小低木。草丈20〜100cm。
夏の対策
高温多湿に弱いので暑さの厳しい期間は風通しがよい日陰で育てます。庭で育てる場合は日影にし地面の温度が上がらないように注意してください。梅雨や初夏、収穫を兼ねて茂りすぎている部分をカットして風通しをよくしてください。
冬の対策
寒冷地でも越冬することはできますが、できるだけ日あたりのよい暖かい場所で育てとくに寒さが厳しいときは室内に取りこんでください。
■■使い方■■
ラベンダーには気持ちを落ち着かせてくれる作用があるといわれ、エッセンシャルオイルにして薬用としても使われています。虫よけの効果もあります。
◎ハーブティでリラックス!
おもにイングリッシュ系ラベンダーの「花」を使います。気持ちを落ち着かせるリラックス効果があります。
◎ドライにしてポプリやサシェに!
◎石けんや香水に!
◎防虫剤として!
◎オイルをとって虫さされ、切り傷、軽いヤケドに!
◎ハーブバスに!
◎リースやブーケに!
■■ラベンダーエイボンビュー9cmポット苗■■
別名アボンビュー。ニュージーランドでストエカス系の亜種を交配しつくられた比較的暑さに強いタイプです。ただ梅雨の長雨には注意が必要で夏はなるべく風通しのよい場所に移動してください。他のラベンダーと比べて花茎が長く花穂が大きいのが特色です。ガーデニングや切花にどうぞ。
■■ラベンダーストエカス系■■
地中海沿岸からインドなどの西アジアが原産です。生育旺盛で育てやすいものが多くカンファー臭の強い香りがします。芳香はローズマリーに近いです。花穂が太いので折れにくく扱いやすいです。耐暑性に優れているので日本の気候にも合い、花壇や切花にも向いています。春〜夏に開花。フレンチラベンダーとも言われます。
夏のムレには弱いので風通しのよい場所を選び、密集しないように剪定します。肥料のあたえすぎと水のやりすぎに注意です。タイミングがいいと1年目から花をつけ2年目からは大きな花穂になります。花が咲いたら1/2に刈りこみかたちを整えます。剪定することで株の老化を防ぎ活性化します。半耐寒性なので地植えの株は冬は鉢上げして室内で育ててください。草丈30〜60cm。
栽培時期 | |||
春 | 夏 | 秋 | 冬 |
■赤がベストシーズン、■緑が栽培できる季節です。
栽培環境 | |||
■気温の目安 | 厳しい高温多湿は苦手 風通しよく 半耐寒性 | ||
■栽培場所 | 日なた | 半日陰 | 日陰 |
■土壌 | 肥沃 | 普通 | 乾燥 |
■土 | 水はけ良く | 普通 | 湿った |
■水やり | たっぷり | 普通 | 少なめ |
■肥料 | 多め | 普通 | 少なめ |
■赤が栽培に適した環境です。
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開花期 | ||||||||||||
収穫期 |
■収穫期、開花期は目安です。栽培環境や個体によって異なります。